商品概要

MTP_Stochastic_Alert は MetaTrader 4(以降MT4と言います) で使用できるカスタムインジケーターです。
MT4 Build 1353以降に対応しております。

MTP_Stochastic_Alertは、擬似MTFに対応したストキャスティクスオシレーター(以降ストキャスと表記します)のインジケーターです。
TimeFrameパラメーターに対象となる上位時間足(例えば1時間足なら60)を指定すると、その時間足のストキャスを表示します。
使い方は通常のMTF対応ストキャスと同様となりますが、実際にはMTFではなく擬似MTFのストキャスを表示します。(擬似マルチタイムフレーム機能についての項で詳しくご説明します)

また、設定されたレベル線でフィルタリングも可能ですので、20以下でクロスした場合のみ通知したり、80以上でクロスした場合のみ通知したりすることも可能です。
レベル線は、上レベル線(初期値80)と下レベル線(初期値20)の2本のみ使用可能で、お好きな数値を設定できます。
単純にレベル線とストキャス値がクロスした場合にもアラートやメールで通知することも可能となっています。
さらに、パラメーターを変更するだけで、買い方向のサインのみ通知したり、売り方向のサインのみを通知することも可能です。

また、無償バージョンアップにより、メインウィンドウにも売買サインの矢印を表示可能となりました。

売買サイン矢印はメインウィンドウ、サブウィンドウそれぞれ別々に表示/非表示を切り替え可能で、それらの表示状態とは関係なくアラート等の通知機能を動作可能としました。
まとめると以下ような機能があります。

・通常のストキャス同様、KPeriod、DPeriod、Slowingをパラメーターで指定可能。
・売買サインが表示されたタイミングでアラート、メール通知、WAV再生、プッシュ通知が可能。
・売買サインはメインウィンドウ、サブウィンドウそれぞれ別々に表示、非表示を切り替え可能。
レベルフィルター搭載で、20以下の買いサインや80以上の売りサインのみを通知可能。(20,80は任意の値を設定可能)
・レベルフィルター機能をOFFにすると、全ての売買サイン(ストキャスとシグナルのクロス)を通知可能。
・レベル線の表示、非表示を切り替え可能。非表示としてもレベルフィルター機能は正常に動作します。
・レベル線(初期値では20と80)とストキャス値がクロスしたタイミングで通知可能。
・ストキャス値がレベル20~80の範囲内から範囲外となった場合のみ通知したり、逆に範囲外から範囲内となった場合のみ通知することも可能。
・モードバラメータを変更することにより、買いのみ、または売りのみの売買サインを通知可能。ただし、レベル線とストキャスがクロスした場合のアラート等の通知は、このモードパラメーターの設定にかかわらず、全て通知されます。
・TimeFrameパラメーターに上位時間足を指定することで、MTFインジケーターのように例えば5分足に1時間足のストキャスの状態を表示する事が可能。
擬似マルチタイムフレーム(MTF)機能を実装し、通常のMTFとは違いなめらかでリペイントしない表示。(擬似マルチタイムフレーム機能についての項で詳しくご説明します)
機能詳細、注意事項

アラート、メール通知、WAV再生機能は、ローソク足確定時の判定となります。
したがって、ローソク足の途中ではアラート等発生せず、そのローソク足が確定したタイミングで条件に合致していたらアラートが鳴ります。
メール通知、WAV再生、プッシュ通知機能についても同様です。

アラート、メール通知、WAV再生、プッシュ通知の設定はそれぞれの設定が独立しているため、アラートは鳴らさないがメール通知はしたい、と言った設定が可能です。(アラートとWAV再生機能を同時に使用することも可能ですが、アラートの音とWAVの音が同時になるため、正常に音が鳴らない可能性があります。)

擬似マルチタイムフレーム機能について

このインジケーターを特徴付ける機能として、通常のMTFとは違った擬似MTF機能があります。
MTFインジケーターと言うのは、例えば15分足に1時間足のインジケーターの状態を表示することが出来たりするわけですが、その特性上リペイントが起こってしまいます。
つまり、15分足のチャート上で、確定したローソク足のインジケーターの表示が、後から変化してしまいます。
ということは、リアルタイムで見た場合のインジケーター表示状態と、後から見た状態では違うことがあるということです。
これは、過去検証を行う際に非常に大きな問題となることがあります。

その問題を解消したのが擬似MTF機能なのです。
擬似MTF機能と言うのは、通常のMTFインジと同じように例えば15分足に1時間足の状態を表示することが可能です。
ではなぜ”擬似”なのか。ここでは話を簡単にするために移動平均でご説明します。
例えば、5分足の3倍が15分足と考えると、15分足の20移動平均は、5分足の60移動平均と似ていると言えますよね?実際にチャートに表示して比較してみてください。
この考え方から、通常のMTFインジと同様に5分足チャートに1時間足チャートの状態を表示するような事を可能としています。
これが擬似MTF機能です。
擬似MTFを使用したインジケーターの表示は、通常のMTFインジの表示と多少異なりますが、非常に近い形となります。

擬似MTFと通常のMTFインジの違い

■メリット
・擬似MTFインジケーターはリペイントしない。つまり確定したローソク足のインジケーターの表示状態は変化しない。
・EAから読み込んで、バックテストでも使用可能。(通常のMTFインジは基本的にバックテスト時には使用できません)
■デメリット
・通常のMTFインジの表示とは多少異なる。
・例えば5分足に日足の状態を表示する場合等は、5分足のデータだけで表示データを計算するため、表示するためにはローソク足の本数が通常より多く必要となる。これにより、足切替時やインジケーターをチャートにセットした時により多くの計算を必要とし、チャートが重くなることがある。

擬似MTFに関する追加情報につきましてはこちらの記事をご参照下さい → MTFインジとは違う擬似MTFインジとは?

では、実際に表示を見ていただきましょう。
以下の画像は、MT4付属のストキャスを1時間足にセットしたもの(上)と、MTP_Stochastic_Alert の擬似MTF機能を使用して、15分足に1時間足のストキャスの状態を表示したもの(下)です。※15分足は比較しやすいよう、横軸を縮小してあります。

いかがでしょうか?細かな違いはあるものの、ほぼ同じような表示なのではないでしょうか?
リペイントしないというのは大きなアドバンテージと成り得るのではないでしょうか。

ご自身の手法でストキャスをお使いの方、快適なアラート機能を搭載したMTP_Stochastic_Alertをぜひお試し下さい。

同梱物
・MTP_Stochastic_Alert.ex4 (MT4用インジケーター)
・PDFマニュアル
更新情報

■2017/06/22 アップデート
・プッシュ通知機能に対応しました。これにより、スマートフォンにインストールしたMT4に直接通知を送れるようになります。プッシュ通知では直接スマートフォンの通知領域にメッセージが表示されますので、メール通知のように他のメールと紛れて見逃すことが少なくなります。

■2016/02/09 アップデート
・売買サイン矢印を、メインウィンドウにも表示可能としました。MT4 Build 509には非対応となりました。

■2015/03/20 アップデート
・ストキャス値がレベル20~80の範囲内から範囲外となった場合のみ通知したり、逆に範囲外から範囲内となった場合のみ通知することを可能としました。