商品概要

MTP_MACD_Signal_Alert は MetaTrader 4(以降MT4と言います) で使用できるカスタムインジケーターです。
MT4 Build 1353以降に対応しております。

MTP_MACD_Signal_Alertは、短期MACDと長期MACDの2つのMACDを搭載するインジケーターです。
短期MACDは、現在の時間足のMACDを表示します。長期MACDは上位時間足のMACDを表示可能です。

短期MACDは通常のMACDのヒストグラム表示をライン表示としただけのもので、現在のチャートの時間足のMACDを表示します。
長期MACDはTimeFrameパラメーターに対象となる上位時間足(例えば1時間足なら60)を指定すると、その時間足のMACDを表示します。(※短期MACDにはTimeFrameパラメーターは存在しません)
使い方は通常のMTF対応MACDと同様となりますが、実際にはMTFではなく擬似MTFのMACDを表示します。
擬似MTFにつきましては 「擬似マルチタイムフレーム機能について」 の項目を御覧ください。

さらに、短期MACDと長期MACDを組み合わせることによって、上位時間足のMACDが示すトレンドに沿ったエントリーシグナルを矢印表示することを可能としました。
これにより、短期MACDがゴールデンクロスした場合でも、長期MACDのトレンド方向が売り方向である場合はエントリーシグナルが発生しません。
つまり、短期MACDと長期MACDが同じ方向を示した場合にのみエントリーシグナルを表示します。

また、エントリーシグナル発生後、短期MACDが逆方向のサインを示した場合にはイグジットシグナルを×印表示します。

エントリーシグナル、イグジットシグナルが発生した場合には、アラートやメール通知、WAV再生でお知らせする機能も搭載。
短期MACD、長期MACD、エントリーシグナル矢印、決済シグナル×印はそれぞれ表示/非表示を切り替え可能で、それらの表示状態とは関係なくアラート等の通知機能を動作可能としました。

別売りの MetaTrader Mail Manager を利用すれば、通知メールにチャート画像を添付することも可能です。
MetaTrader Mail Manager についてはこちら

簡単にまとめると以下ような機能があります。

・通常のMACD同様、FastEMA、SlowEMA、SignalSMAをパラメーターで指定可能。
・通常のMACDでは出来ない、FastMA、SlowMA、SignalMAの計算方法をパラメーターで指定可能。([SMA][EMA][SMMA][LWMA]から選択可能)
・さらに長期MACDではTimeFrameパラメーターに上位時間足を指定することで、MTFインジケーターのように例えば5分足に1時間足のMACDの状態を表示する事が可能。
・エントリーシグナル、及びイグジットシグナルが表示されたタイミングでアラート、メール通知、WAV再生が可能。
・短期MACDのみ表示、または長期MACDのみ表示することが可能。
・エントリーサイン、およびイグジットサインはそれぞれ独立して表示、非表示を切り替え可能。
・エントリーサイン発生時とイグジットサイン発生時のアラート、メール、WAV再生はそれぞれ独立して有効、無効を切り替え可能。従ってエントリーサイン発生時のみ、またはイグジットサイン発生時のみアラートを鳴らすといったことも可能。
・全てを非表示とした状態でもシグナル発生時にアラート、メール、WAV再生で通知することが可能。
別売りの MetaTrader Mail Manager を使用すれば、メール通知時にインジケーターをセットしてあるチャートの画像を添付可能
擬似マルチタイムフレーム(MTF)機能を実装し、通常のMTFとは違いなめらかでリペイントしない表示。(擬似マルチタイムフレーム機能についての項で詳しくご説明します)
機能詳細、注意事項

アラート、メール通知、WAV再生機能は、ローソク足確定時の判定となります。
したがって、ローソク足の途中ではアラート等発生せず、そのローソク足が確定したタイミングで条件に合致していたらアラートが鳴ります。
メール通知、WAV再生機能についても同様です。

アラート、メール通知、WAV再生の設定はそれぞれの設定が独立しているため、アラートは鳴らさないがメール通知はしたい、と言った設定が可能です。(アラートとWAV再生機能を同時に使用することも可能ですが、アラートの音とWAVの音が同時になるため、正常に音が鳴らない可能性があります。)

擬似マルチタイムフレーム機能について

このインジケーターを特徴付ける機能として、通常のMTFとは違った擬似MTF機能があります。
MTFインジケーターと言うのは、例えば15分足に1時間足のインジケーターの状態を表示することが出来たりするわけですが、その特性上リペイントが起こってしまいます。
つまり、15分足のチャート上で、確定したローソク足のインジケーターの表示が、後から変化してしまいます。
ということは、リアルタイムで見た場合のインジケーター表示状態と、後から見た状態では違うことがあるということです。
これは、過去検証を行う際に非常に大きな問題となることがあります。

その問題を解消したのが擬似MTF機能なのです。
擬似MTF機能と言うのは、通常のMTFインジと同じように例えば15分足に1時間足の状態を表示することが可能です。
ではなぜ”擬似”なのか。ここでは話を簡単にするために移動平均でご説明します。
例えば、5分足の3倍が15分足と考えると、15分足の20移動平均は、5分足の60移動平均と似ていると言えますよね?実際にチャートに表示して比較してみてください。
この考え方から、通常のMTFインジと同様に5分足チャートに1時間足チャートの状態を表示するような事を可能としています。
これが擬似MTF機能です。
擬似MTFを使用したインジケーターの表示は、通常のMTFインジの表示と多少異なりますが、非常に近い形となります。

擬似MTFと通常のMTFインジの違い

■メリット
・擬似MTFインジケーターはリペイントしない。つまり確定したローソク足のインジケーターの表示状態は変化しない。
・EAから読み込んで、バックテストでも使用可能。(通常のMTFインジは基本的にバックテスト時には使用できません)
■デメリット
・通常のMTFインジの表示とは多少異なる。
・例えば5分足に日足の状態を表示する場合等は、5分足のデータだけで表示データを計算するため、表示するためにはローソク足の本数が通常より多く必要となる。これにより、足切替時やインジケーターをチャートにセットした時により多くの計算を必要とし、チャートが重くなることがある。

擬似MTFに関する追加情報につきましてはこちらの記事をご参照下さい → MTFインジとは違う擬似MTFインジとは?

では、実際に表示を見ていただきましょう。
以下の画像は、MTP_MACD_Signal_Alert を1時間足にセットして通常のMACDと同じものを表示したもの(上)と、MTP_MACD_Signal_Alert の擬似MTF機能を使用して、15分足に1時間足のMACDの状態を表示したもの(下)です。※15分足は比較しやすいよう、横軸を縮小してあります。

いかがでしょうか?細かな違いはあるものの、ほぼ同じような表示なのではないでしょうか?
リペイントしないというのは大きなアドバンテージと成り得るのではないでしょうか。

ついついポジポジ病になってしまいがちなあなた、エントリーの根拠やイグジットのタイミングの参考に取り入れてみてはいかがでしょうか。

同梱物
・MTP_MACD_Signal_Alert.ex4 (MT4用インジケーター)
・PDFマニュアル
更新情報

■2017/11/20 アップデート
・MetaTrader Mail Manager に対応しました。

■2014/09/21 アップデート
・MACDの計算方法、およびSignalの計算方法([SMA][EMA][SMMA][LWMA]から選択可能)を短期MACDと長期MACDで別々に指定可能としました。

■2014/09/16 アップデート
・MACDの計算方法、およびSignalの計算方法を[SMA][EMA][SMMA][LWMA]から選択可能としました。また、適用価格も通常のMACDと同様変更可能としました。